思いっきりネタばれなので、未見の人は注意してください!!!
映画版は見たことがあったのでストーリーは覚えているはずだったのだが、ほとんど覚えてなかった(笑)
劇中の事件も、最初は有罪に向かって話が進んでいっているのかと思っていた。でも、待てよ。タイトルは「優しい日本人」じゃないか。ということはここから無罪へ持っていくのか・・・三谷さんらしいな。
役者さんの好みで言えば2号の生瀬さんが大好きだ。お話を引っ張っていくのも、最後の最後に心情を明かすのも2号のせりふで「あー、なるほど」って思える。一番存在感があった。
1号の浅野さん、12号の山寺さんもすごく落ち着いていて安心してみていられた。山寺さんはもうちょっとはじけててもいいような気がしたけど。
女性陣では8号の鈴木冴羽さんも動きも大きくて舞台で映えていた。
5号の石田さんは好き好き分かれるかもしれない。客席に背中を向けてせりふを言うシーンではちょっと聞き取りにくかったな。それは演出上、しょうがないのかもしれない。立ち居振る舞いが美しかった。
10号の堀内さんは舞台では普通のおばさんに見えていた。パンフレットを見たらすごくきれいな人でびっくり(笑)
なんと言っても驚いたのは9号の小日向さん。「オケピ!」の誉さんが大好きな私にとっては「えええ!」と思うギャップ。冷たい人間に見える9号だけど小日向さんが演じるとイヤミがないところがすばらしい。どんな人間にもいいところはあるという三谷さんの考えが現れている。
3号の伊藤さんと7号の温水さんはおいしいところを持っていくなーという役どころ。前半は温水さんのキャラで爆笑するシーン多発。
6号の堀部さんにはもっともっとおもしろい場面を作ってほしかったけど、割と抑え目な印象。何度も見ればおもしろいことが発見できそう。
4号の筒井くん。あー、筒井くんはいつも筒井くんなんだー。いい意味で。役を演じると言ってもやはり役者さんのパーソナリティっていうのは反映されるわけで、何をやっても筒井君っていうのはある意味正しい。そして、「なんか違うんだけどうまく言えない」という気持ちも表現されていたと思う。
そしてこの芝居のキーマン11号、江口さん。うーん。うーん。嫌いじゃない俳優さんなんですけどね。
11号の最初のスタンスと4号と10号を助けてあげよう!っていう心の移り変わりがいまいちわからなかった。
最初は「めんどくさいから無罪。特に話し合いに興味なし。」後に「4号と10号がここまで言うならなんとかしてあげよう。」って心変わりなんだと思うんだけど。
そのターニングポイントがなんだったのか、最初はなんでめんどくさそうなのか、その辺のところがはっきりしなくて。他の陪審員の立場の変化は終えるのに11号だけがわからない。
もう一回見ればわかるかもしれないけど。なんとなくそこがすっきりしなくて消化不良の部分が残った。
全体としてはすごくよくできたお芝居なんだけど、被害者の血中アルコール濃度はもうすでに正確にわかってるはずなんじゃない?と意地悪な見方をしてみたり。
これだけ濃い役者さんたちが小さなパルコ劇場で密室劇をやってるのでめちゃくちゃ濃い空気が流れていた。演出する方も大変だっただろうなぁ。
私は5号タイプです。小さなこともメモっておく。でもあんまり的を得たことは言えない。
議論することは嫌いじゃないけど、自分の意見は曲げないし、反論されるのは嫌い。あれ?それは議論が嫌いってことになるのかな?
議論するのが好きじゃなくて、人に自分の意見を聞いてもらうのが好きなのかもしれない。それで「あー、そうだね。それはいい考えだね。」って言ってもらいたい。賛同してもらいたい(笑)
どの陪審員も「あー、こういう人いるよね」って思えるところは三谷さんのすごさ。
パンフレットも日本の裁判員制度を見据えて凝ったつくりになってます。スタッフの熱意がうかがえます。
WOWOWの放送も楽しみです。